仏教の説く縁起とは?縁起の仕組みを詳しく解説

仏教の考え方のひとつに、「縁起」というものがあります。

今でも、「縁起が良い」とかいうふうに使いますね。

この縁起という考え方は、仏教の教えの中で重要な位置を占めています。

また、現代の社会でも通用する考え方です。

今回は、縁起について解説します。

 

縁起の意味

縁起とは、因縁生起(いんねんしょうき)の略です。

仏陀は、この世のものは全て「因」と「縁」によって成り立つと考えました。

因とは、直接的な原因のことです。

縁とは、それに影響する間接的な原因です。

例えば、スプーンがここにあったとして、因というのはスプーンの材料の金属そのものを指します。

縁は、それをスプーン状に加工したということを指します。

スプーンがあるということは、金属があって(因)、それを加工する(縁)ことで発生したことなのです。

 

縁起と諸行無常

ところで、仏教には「諸行無常」という考え方があります。

この無常ということと、縁起には深い関係があります。

無常とは、すべてのことが変化してやまず、一定にとどまることはないという考え方です。

先程のスプーンの例に戻しましょう。

金属があったとして(因)、それをスプーン状に加工したら(縁)、スプーンができた(結果)という例です。

この因縁というのは、そうしなければならない絶対のものというわけではないはずです。

例えば、金属があり(因)、フォーク状に加工したら(縁)、フォークができあがる(別の結果)わけです。

この因縁が常に変化するので、世の中のできごとは全て変化するのです。

 

十二縁起

縁起の仕組みを更にわかりやすく系統立てたのが、十二縁起という考え方です。

ここでは、無明(何も知らない状態)から老死に至るまでを縁起によって説明しています。

十二縁起は次のようになります。

1.無明(むみょう)…人生について何も正しいことを知らない状態

2.行(ぎょう)…知識がないまま行動する

3.識(しき)…知識がないまま行動したために、誤った知識を得る

4.名色(みょうしき)…誤った知識が自分の心身を作る

5.六処(ろくしょ)…誤った知識で五感と意識の6つが備わる

6.触(そく)…そうして出来上がった体で世界と接触する

7.受(じゅ)…世界と接触したことで世界を感受する

8.愛(あい)…感受したものへの欲望が生まれる

9.取(しゅ)…欲望への執着が生まれる

10.有(う)…執着を持つ人間として存在する

11.生(しょう)…また人間を生む

12.老死(ろうし)…老いと死の苦しみ

 

このように、心理に対する無知が、縁起でつながって老死という苦が生まれると、説いているのです。

そんな大げさな、と思うかもしれません。

しかし、例えばなにか新しいことを学びたい人が、誤った勉強法を続けたらどうでしょうか?

無知なまま行動するということは、不要な執着と苦しみを生むことになります。

それを仏陀は説いたのかもしれません。

 

まとめ

仏教の大切な考え方である縁起と、それで人生を概観した十二縁起をご紹介しました。

この縁起は諸行無常という考え方につながる、基本的な概念です。

現代に生きる私達も、ここから何か学び取れることがあると思います。

ぜひ仏教の考え方を取り入れてみてください!